「脳がよろこぶ」「笑顔がうまれる」脳活性化プログラム シナプソロジー®オフィシャルBlog

2015年11月17日(火)10:30

 

「藤本先生に質問!脳に関するミニレクチャーpencil」 

第4回は、「こどもの早期教育」について教えていただきました!

 

 

【第4回】こどもの早期教育がいいということで、小学校に入る前から「早期教育」をする傾向が増えてきていますが、勉強は早ければ早い方がいいのでしょうか?

 

 

Q. 脳の機能は産まれてからどのように成長していく?

神経細胞数は生後は変わりませんが、神経ネットワークを作るシナプスは生後急速に増加し、3歳までに約80%が出来上がり、12歳頃までにはほとんど脳の構造は完成します。

 

Q. 脳の機能を発達させるのに最適な時期は?

脳の機能を発達させるのに最適な時期、すなわち「感受性期」があることもわかってきました。このようなことから、乳幼児期から教育を施す「早期教育」が注目されるようになっています。子供は、生後色々な体験をし、刺激を受けながら脳が発達していきますが、「刺激されるほどシナプスが増え、使わないと減少する」ということもわかってきましたので、発育の段階で、良い刺激を十分に受けるということはとても大切なことです。

 

Q. 早期教育が行われるようになった背景は?

上記の理由や、社会の急速な変化のため親が子供の教育に自信が持てなくなったことも関係していると思われますが、学力、運動、芸術にと、早期教育をめざして幼児教育が盛んに行われています。子供の興味を伸ばしたり、基礎学力をつけたり、ある能力を伸ばして自分に自信を持てるようになることは素晴らしいことといえます。

 

Q. 早期教育で気をつけることは?

この時期に、「親などから守られている」ということ、「自分でできた」という達成感、「ひとから認められ喜ばれる」、ということを体験し、「自然に接すること」、「友達との遊びを通しての学び」を体験することも、安定した心で、積極的に生きて行けるようになるためには不可欠のことと考えられます。一方で、親の期待を大きく背負わされたり、競争心を過剰にもったり、時間が無くて他の大事なことが出来なくなったり、と言う弊害も多々見られます。いろいろな体験をさせながら、子供の興味を伸ばしていくのに、早期教育の内容、量、何を大事にしている教室か、などに注意を払う必要があります。

 

 

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昭和大学名誉教授(脳神経外科)

シナプソロジー顧問

藤本 司

カテゴリ 投稿者 ルネサンス管理者
投稿時刻 10:30個別ページ
2015年10月02日(金) 2:30

「藤本先生に質問!脳に関するミニレクチャーpencil」の第3回は、「頭を冷やすと冷静になれる?」について教えていただきました!

 

【第3回】 「頭を冷やすと冷静になれる?」 eye

 

 

Q.どのような場合に注意力や集中力が低下する?
長時間にわたり、難問に取り組んだり、討論し合ったりしていると、特に感情的な興奮が加わってくると、注意力や集中力が低下し、頭がぼーっとして考えがまとまりにくくなったり、意にそぐわない判断をしてしまったりすることがしばしば経験されます。

 

Q.熱くなった脳を冷ます仕組みは?
脳は、絶えず大量の血流を要し、大量のグルコースを消費してエネルギーを産生し機能しています。その際に脳では大量の熱が発生しますが、血流で熱を奪い去り調節しています。

 

Q.脳を酷使した時にぼーっとする理由は?
脳を酷使する場合には、神経細胞の代謝がさらに亢進し、大量のグルコースと酸素を運ぶために血流が増えます。代謝亢進に伴い、さらに大量に熱が発生します。糖も不足してきますが、熱(脳温)を下げきれなくなってくると神経細胞の代謝が障害されて正常な機能が出来なくなってきます。このために前述の症状が出てくるのです。

 

Q.脳を早く冷静な状態に戻すには?
酷使をやめると、活動に比べ糖は補われ、血流により熱は奪い去られ、恒常性を保てる状況になってきます。このような時に、額や頸部を濡れタオルなどで冷やすとより効果的に脳温を下げることになります。のぼせて火照った頭や顔を冷やすと、緊張はほぐれ、セロトニンも分泌され、気持ちもよくなり、本来の脳の機能を発揮できる状況になり、冷静さを取り戻せるようになれるでしょう。

 

Q.頭を冷やさなくても冷静でいられるようにするには?
前述の内容は脳を酷使したときに異常になった環境を元に戻すことによって冷静になれるということです。普段から冷静でいられるためには、十分な準備をしておいたり、自分の感情をコントロールできるように訓練しておいたりすることが大事です。頭を冷やさなければならないことは殆ど無くなるかもしれませんね。

 

 

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昭和大学名誉教授(脳神経外科)
シナプソロジー顧問
藤本 司

 

カテゴリ 投稿者 ルネサンス管理者
投稿時刻 2:30個別ページ
2015年08月25日(火)12:05

 

「藤本先生に質問!脳に関するミニレクチャー memopencil 」の第2回は、「頭を使うとお腹が減る?」について教えていただきました。勉強するとお腹が減る(?)と言われますが本当でしょうか?

 

 

【第2回】 「頭を使うとお腹が減る?」 eye

 

Q.脳は大食い?
脳は体重の2%しかありませんが、身体全体のエネルギーの20%を使う大食いの臓器なのです。

 

Q.脳のエネルギー源は?
脳はどの臓器よりもエネルギーを使うにもかかわらず、脳のエネルギー源は通常はグルコース(ブトウ糖)のみなのです。しかも、脳に蓄積できるグルコースはほんのわずかなので、常にエネルギーを補給しないといけません。

 

Q.脳はグルコースをどれくらい使う?
何もしないでいても、脳は1時間に5g、すなわち1日で120gのグルコースを消費しています。勉強したり、熱く議論したりする時には、さらに多くのエネルギーが必要で、多量のグルコースが燃焼します。深い睡眠中でも覚醒時の40%のエネルギーを消費し続けています。

 

Q.空腹を感じる仕組みは?
空腹感は、血糖値(血液内のグルコースの濃度)が下がり、それを視床下部にある空腹センターがキャッチすると感じるようになっています。血糖値が下がると、肝臓に蓄えてあったグルコースで血糖レベルを保とうとしますが、なお血糖レベルが低下すると空腹を感じるのです。脳を使うとお腹が減るというのは本当ですし、身体が一生懸命知らせてくれているのですね。

 

Q.頭を使った時は甘いものがおすすめ?
頭を使って疲れた!!というとき、早く回復させるのには砂糖がいいですね。砂糖を多めに入れたコーヒーを飲んだり、飴玉をなめたりなど。砂糖のグルコースは速やかに吸収されて脳のエネルギー源になります。血糖を急激に高くしたり、高く維持したりしない限りはインスリンが作用して肝臓や、筋肉に取り込んでくれますので、正常な場合は問題ないでしょう。ただし、とりすぎてさらに余分になったグルコースは中性脂肪となり脂肪組織にたまりますので要注意。

 

Q.勉強するとダイエットになる?
ダイエットは体脂肪が大きく関係してきますので、別の話と考えた方がいいでしょう。逆に、空腹感を感じると脂肪を多く含む食べ物も多量に食べてしまうことになりかねず、ダイエットとは逆になりかねないので要注意です。

 

昭和大学名誉教授(脳神経外科)
シナプソロジー顧問 
藤本 司

 

 

カテゴリ 5.コラム投稿者 ルネサンス管理者
投稿時刻 12:05個別ページ
2015年07月22日(水) 2:54

 

今回より、不定期で「藤本先生に質問!脳に関するミニレクチャー memopencil 」を掲載します!
脳について興味を持ったり、さらに知識を深めたりするのに役立ててみてください。世の中にはさまざまな情報が溢れていますので、専門家である昭和大学名誉教授(脳神経外科) 藤本先生に正しい知識を教えてもらいましょう!

 

 

【 第1回 】

サヴァン症候群の人は一度見ただけで、写真のような絵 art が描けると言われますが、もともと脳にはそのような能力が備わっているのでしょうか?

 

 

サヴァンとは「すぐれた知能の人」と言う意味で、驚異的な記憶力や芸術的才能など様々な分野で能力を発揮することで知られています。カレンダー計算能力では過去4万年前の日にちの曜日を答えたり、質問にもあるように、一瞬見ただけの複雑な景色を描いたり、ピアノを一度も習ったことが無いのに一度聞いた曲を再現して弾いたり、すさまじい速さで計算したり、教わらなくても瞬時に素因数分解が出来たりと、本当に驚かされます。しかしながら、理論的に何かを考えたり、抽象的な言葉の意味を理解したりするのは苦手なことが多いようです。

 

自閉症患者に多く、数%~10% がサヴァン症候群との報告もあります。病気や事故によって脳に損傷を負ってなる人もいます。左脳で著しい機能障害がある場合が多いようです。

 

極めて狭い範囲のことがらに異常に興味を持ち、同じことを際限なく繰り返す集中力などが関係していると思われ、「左脳の機能障害を右脳が補ったことによって生み出される能力」(精神科医トレツファート)ではないかとも推測されています。

 

普通の人がすぐ忘れ去る短期記憶も、長い時間保存される仕組みで記憶してしまうと考えられ、羅列された文字や数字を丸暗記するのが得意で、その際感情も思考も連想も挟まれず機械的に記憶し思い出しているようです。

 

サヴァン症候群の人の記憶システムは、普通、運動や色々な操作など、意識されずに行っている「手続き記憶」に関係している、脳深部の「大脳基底核」が深く関係している可能性があります。

 

 

昭和大学名誉教授(脳神経外科)

シナプソロジー顧問 

藤本 司

 

 

カテゴリ 5.コラム投稿者 ルネサンス管理者
投稿時刻 2:54個別ページ

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