「脳がよろこぶ」「笑顔がうまれる」脳活性化プログラム シナプソロジー®オフィシャルBlog

2015年08月25日(火)12:05

 

「藤本先生に質問!脳に関するミニレクチャー memopencil 」の第2回は、「頭を使うとお腹が減る?」について教えていただきました。勉強するとお腹が減る(?)と言われますが本当でしょうか?

 

 

【第2回】 「頭を使うとお腹が減る?」 eye

 

Q.脳は大食い?
脳は体重の2%しかありませんが、身体全体のエネルギーの20%を使う大食いの臓器なのです。

 

Q.脳のエネルギー源は?
脳はどの臓器よりもエネルギーを使うにもかかわらず、脳のエネルギー源は通常はグルコース(ブトウ糖)のみなのです。しかも、脳に蓄積できるグルコースはほんのわずかなので、常にエネルギーを補給しないといけません。

 

Q.脳はグルコースをどれくらい使う?
何もしないでいても、脳は1時間に5g、すなわち1日で120gのグルコースを消費しています。勉強したり、熱く議論したりする時には、さらに多くのエネルギーが必要で、多量のグルコースが燃焼します。深い睡眠中でも覚醒時の40%のエネルギーを消費し続けています。

 

Q.空腹を感じる仕組みは?
空腹感は、血糖値(血液内のグルコースの濃度)が下がり、それを視床下部にある空腹センターがキャッチすると感じるようになっています。血糖値が下がると、肝臓に蓄えてあったグルコースで血糖レベルを保とうとしますが、なお血糖レベルが低下すると空腹を感じるのです。脳を使うとお腹が減るというのは本当ですし、身体が一生懸命知らせてくれているのですね。

 

Q.頭を使った時は甘いものがおすすめ?
頭を使って疲れた!!というとき、早く回復させるのには砂糖がいいですね。砂糖を多めに入れたコーヒーを飲んだり、飴玉をなめたりなど。砂糖のグルコースは速やかに吸収されて脳のエネルギー源になります。血糖を急激に高くしたり、高く維持したりしない限りはインスリンが作用して肝臓や、筋肉に取り込んでくれますので、正常な場合は問題ないでしょう。ただし、とりすぎてさらに余分になったグルコースは中性脂肪となり脂肪組織にたまりますので要注意。

 

Q.勉強するとダイエットになる?
ダイエットは体脂肪が大きく関係してきますので、別の話と考えた方がいいでしょう。逆に、空腹感を感じると脂肪を多く含む食べ物も多量に食べてしまうことになりかねず、ダイエットとは逆になりかねないので要注意です。

 

昭和大学名誉教授(脳神経外科)
シナプソロジー顧問 
藤本 司

 

 

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