「脳がよろこぶ」「笑顔がうまれる」脳活性化プログラム シナプソロジー®オフィシャルBlog

2015年10月02日(金) 2:30

「藤本先生に質問!脳に関するミニレクチャーpencil」の第3回は、「頭を冷やすと冷静になれる?」について教えていただきました!

 

【第3回】 「頭を冷やすと冷静になれる?」 eye

 

 

Q.どのような場合に注意力や集中力が低下する?
長時間にわたり、難問に取り組んだり、討論し合ったりしていると、特に感情的な興奮が加わってくると、注意力や集中力が低下し、頭がぼーっとして考えがまとまりにくくなったり、意にそぐわない判断をしてしまったりすることがしばしば経験されます。

 

Q.熱くなった脳を冷ます仕組みは?
脳は、絶えず大量の血流を要し、大量のグルコースを消費してエネルギーを産生し機能しています。その際に脳では大量の熱が発生しますが、血流で熱を奪い去り調節しています。

 

Q.脳を酷使した時にぼーっとする理由は?
脳を酷使する場合には、神経細胞の代謝がさらに亢進し、大量のグルコースと酸素を運ぶために血流が増えます。代謝亢進に伴い、さらに大量に熱が発生します。糖も不足してきますが、熱(脳温)を下げきれなくなってくると神経細胞の代謝が障害されて正常な機能が出来なくなってきます。このために前述の症状が出てくるのです。

 

Q.脳を早く冷静な状態に戻すには?
酷使をやめると、活動に比べ糖は補われ、血流により熱は奪い去られ、恒常性を保てる状況になってきます。このような時に、額や頸部を濡れタオルなどで冷やすとより効果的に脳温を下げることになります。のぼせて火照った頭や顔を冷やすと、緊張はほぐれ、セロトニンも分泌され、気持ちもよくなり、本来の脳の機能を発揮できる状況になり、冷静さを取り戻せるようになれるでしょう。

 

Q.頭を冷やさなくても冷静でいられるようにするには?
前述の内容は脳を酷使したときに異常になった環境を元に戻すことによって冷静になれるということです。普段から冷静でいられるためには、十分な準備をしておいたり、自分の感情をコントロールできるように訓練しておいたりすることが大事です。頭を冷やさなければならないことは殆ど無くなるかもしれませんね。

 

 

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昭和大学名誉教授(脳神経外科)
シナプソロジー顧問
藤本 司

 

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